サイディングボードの意匠性を維持するために・・・
クリヤー塗装について
クリヤー塗装を行うには立地条件にもよりますが、新築から8年〜10年ぐらいが目安になります。一般の塗料とは違いクリヤーは透明になりますので、現状のサイディングボードの状態を活かした塗装になります。
その為、デザイン模様を維持するに辺り早めにメンテナンスを行う必要があります。
通常の塗装より、工事時期を早めに考える必要があり、サイディングの既存塗膜の劣化が少ない、チョーキングが発生していない状態が、クリヤー塗装の理想となります。
下の写真はクリヤー可能か否かのテストです。お客様がクリヤーを希望される場合は、幾つかの検査をする訳ですが、そのうちの一つになります。その結果クリヤーが可能か否かの判断をお客様に説明をする様にしています。
今回の状態だとチョーキングが多く、下準備の段階でムラが発生します。
他のテストでも結果は❌でしたので、
1 チョーキングが進行しているサイディングには施工できない
上の写真の状態でも
実際に施工が出来ないと言う事ではありません。塗膜による保護の役割は果たせます。
では、何が良く無いのか?と言うと、
外観的な理由があります。
チョーキングの状態でクリヤー塗装をしてしまうと、外壁の表面に浮き出たチョーキングと交じり合い、その結果、透明感が失われてしまい、外壁が白濁りしたクリヤーのように仕上がってしまいます。
一般的に通常の塗装などは、チョーキングが出始めたら塗り替えをするという状態が多いい様ですが、クリヤー塗装の場合は、チョーキングが起きる前に行うという事が大事です。
2 高圧洗浄によるムラのおそれ
チョーキングや苔などが発生している場合は、外壁洗浄による流しムラが出来てしまいます。
外壁塗膜面も東西南北、立地条件などにより日差しの当たり方が違うので、
表面の傷みがまばらになっている為に均一には落としきれません。
苔に関しても汚れ年数やサイディングボードの質次第では、
汚れが染み付いていますので(洋服の黄ばみと同じ様に)、
完全には落としきれない事もありますので、
クリヤーの際にそのまま跡が出てきてしまいます。
この2点を先ず知ってもらい、
クリヤー塗装をお考えの方は、早めの住宅診断を行ってみて下さい。
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